101【スタンダードに頼らない(1)】
101【スタンダードに頼らない(1)】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
土曜日、16年前の卒業生たちからクラス会に招かれ、大いに羽目を外してきました。
教職を去って早3年、今でもこうして呼んでもらえることに心から感謝しています。
彼らもすでに34歳、もう立派な大人たちです。
「同じ社会人」として昇華された年月、時間を感じたひとときでした。
さて本日は、「スタンダード」の危うさについて考えてみたいと思います。
「教師も、一度クラスを卒業させれば一人前だよ」
そんな言葉をよく聞きますが、本当にそう言い切れるのでしょうか・・・・?
なるほど担任業務が一回りして卒業させれば、学事について一通りの知識は身につきます。
基幹業務に関しては、おそらく特別な心配は要らなくなることでしょう。
しかし教師の仕事には「定型化」できるものと、できないものの2種類がありますね。
どんな仕事でも、ルールや法則では割り切れない要素が発生します。
まして教師の仕事は、「生身の人間」である生徒が対象です。
いついかなる時でも、突発的なトラブルに備える姿勢が求められます。
中には、想像さえしなかった事案が起こることもありますから。
教育実習の時の、あの緊張感を覚えていらっしゃいますか?
毎日毎日、「何が起こるかわからない不安」を常に意識していたはずです。
緊張度の違いは、ご自分のご記憶をたどれば、ご理解いただけることでしょう。
「場慣れ」の結果、意識「離れ」になってしまっては残念すぎますよね。
一度卒業させたクラスの管理手法は、自分の中でプロトタイプ(原型)になります。
記憶の中で、良し悪しは別として「クラス管理のスタンダード」と位置付けられてしまうのです。
しかし、誰でも基幹業務に慣れ、仕事が定型化してくると、用心深さが薄れていきます。
ここまでお読みになって、業務の一部がパターン化している事実に気づかれたことでしょう。
「スタンダード」として定義されたものは、容易に意識を去りません。
ところが現実には、その枠を超えてしまう事態がしばしば発生しがちです。
経験が不十分なうちは、ついその「スタンダード」に解答を求めてしまいます。
そうです・・・・・・・・ここから取り返しのつかない失敗につながるケースがあるのです。
当たり前ではなかった感覚が、いつの間にか当たり前になってしまうのは、恐ろしいことですね。
初心を忘れてしまうと、意外なトラブルや失敗を招きやすくなるものです。
次回はこのお話の続きを語りたいと思います。(つづく)
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