102【スタンダードに頼らない(2)】
102【スタンダードに頼らない(2)】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
昨日は志の高い起業家が集まるビジネス塾で、さまざまな学習を積んでまいりました。
教職時代に常識だと思っていたことが、実は世の中の常識ではなかったことに気付く場面も・・・・。
陳腐な表現ですが、「人間、死ぬまで勉強だな」とつくづく実感させられました。
さて前回より、「スタンダード」の危うさについてお話をしております。
なぜこんなお話をするかというと、実はモンスターなどのクレームを回避してほしいからです。
前回も述べたように、教師の仕事の相手は人格を持つ「生身の人間」である生徒たちです。
保護者の皆さんも「型通り」の指導ではなく、「人対人」の対応に期待しています。
必要なのは、その生徒の立場になりきって考えることができるかどうかです。
ありふれた表現を使うなら、「共感力を発揮する」ということになるでしょうか。
生徒の不満を形式で抑えようとすればするほど、人間扱いされていないとの誤解を招くものです。
まずはその生徒の感情の動きを察して、たどり直してあげることから始めてみてくださいね。
モンスターを呼び込みやすいのが、「本校では昔からそうなっている」という答え方です。
この回答では、相手の立場や感情に対する配慮など存在しないという意味になってしまいます。
「気持ちは理解できるが、全体の秩序を考えると難しい」との立場を理解してもらいましょう。
「気持ちを理解できるはずがない」と返されたら、こう返答すればよいのです。
「自分も昔は君と同じ生徒の立場だったのだから、気持ちはよくわかりますよ」と。
この考え方は生徒指導に限ったことではなく、校務においても同じことです。
パターン化された(型通りの)仕事ほど、我々は用心を深めなければなりません。
なぜなら「仕事をこなす」こと(=処理)だけに目的がシフトしやすい危険があるからです。
生徒に直結する内容の仕事では、「処理」ではなく「処遇」の姿勢を意識しましょう。
我々教師は「教育テレビ」ではなく、生徒たちもまた「学習ロボット」ではありません。
パターン(スタンダード)に固執してしまうと、受け入れてもらえなくなってしまいます。
いつでも生徒の立場や不安を代弁できるように、彼らの感情を理解しておきたいものですね。
これは民間企業の経営で一般的な、「CS」(顧客満足)という概念にも通じますね。
実際に一般公務員でさえ「CS」を厳しく要求される時代となっています。
急増したモンスターペアレントには、「CS」の質にこだわり過ぎる顕著な傾向が見られます。
私立学校では「せっかく公立の何倍も高い授業料を払ったのに!」と言われることさえあるのです。
「対処法」に気をとられることなく、トラブルを発生させないことに意識を使いたいものです。
無用のトラブルを避けるためにも、顧客意識の時代的な変化を日頃から注視しておきましょう。
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【私がこのブログを書き続ける理由】
教職に生きづらさを感じている先生方に、「自分らしく生きる場」を手に入れていただくため。
それにより、「自分として生きる場」を作り上げていただくことを目的として書き続けています。
私は21年続けてきた教職を退き、現在は教師専門の転職コンサルタントとして活動しています。
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日本では、毎年30人もの先生方が「仕事を苦に」自殺しています。
精神疾患を理由とする自殺も、毎年30人を数えます。
また、毎年5,400人もの先生方がうつ病などの精神疾患で休職に追い込まれています。
しかもこの数字は公立学校の先生だけで、私立学校の先生は含まれていません。
さらに、休職にまでは至っていない、いわゆる「予備軍」と呼ばれる人は数万人とも言われています。
このブログでは「教職以外にも生きる道がある」ことをお知らせしています。
教職に再チャレンジすることはできますが、人生に再チャレンジすることはできません。
転職という方法を通して、日本中の先生方の自殺や精神疾患をなくすことが目標です。
本来の「自分らしさ」を取り戻して、自分らしい毎日を送っていただきたいのです。
そのために必要な気持ちの切り替え方と手立てをお伝えしていきます。
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