049【転職できない人(番外編)マナーと資格】
049【転職できない人(番外編)マナーと資格】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
前回まで、「就職基礎力」と呼ばれるチカラについてお話を続けてきました。
本日は番外編として、マナーと資格についてお話しいたします。
マナーといえば、こんな質問しか飛んでこなくて困ってしまった場面がありました。
「ドアを開け閉めする時は、ドアノブを見ていた方がいいですか?」
「名乗る時は、苗字と名前の間で一拍あけた方がいいですか?」
「椅子に座る時は、両足の幅を何センチ離したらいいですか?」
まだたくさんありますが、やめておきますね。
こうした人たちは、どうやらマナーを「マニュアル」と同一視しているようです。
「どうでもいい」とは言いませんが、注力する点をまちがっているように感じます。
マナーは相手を不快にさせないための気配りであり、マニュアルのことではありません。
極端な言い方をすれば、気配りが見えればそこまで神経質にこだわることはないのです。
(もちろん基本形となる振る舞いはあります)
むしろ「マニュアル」に縛られて動作が不自然になる方が心配ですよね。
相手に対する気配りを抜きにしたマナー(実はマニュアル思考)は、逆効果の危険もあります。
あ、ちなみに上記の事例は、生徒指導に当たっていた高校の先生方のご発言です。
正直に言いますが、生徒さんを指導するポイントがズレているように感じてしまいました。
次に、資格についてお話ししておきます。
「資格はどんなものでも、取れるだけ取っておいた方がいいぞ!」
こんな生徒指導をしている先生を、今までに何度も見かけています。
根拠はいったい何なのでしょうか。
私が採用する側であれば、脈絡のない資格を収集している「資格マニア」には違和感を覚えます。
将来的に実現したいキャリアや、希望している職責上の必要資格ならば理解できます。
しかし、むやみやたらに複数の資格取得を推奨する姿勢は、教育上いささか不安を覚えますね。
こうした指導をする先生方は、ご自身が脈絡の繋がらない資格マニアであるケースが多いもの。
その価値観を生徒さんに押し付けてしまうと、生徒さんの就職活動にマイナスともなりかねません。
採用する側の立場で考えてみてください。
希望するキャリアの形成のための資格でなければ、いくら取得していても説得力はないのです。
こうした場面では将来設計の整合性を見られているのだ、とご理解ください。
※私は教師の転職コンサルタントです。
元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。
(21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)
先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。
その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。
「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。
「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。
準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。
※ご相談はまずメールでどうぞ:info@officemuteki.com
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