006【塾や予備校は似ているけれど・・・・】
006【塾や予備校は似ているけれど・・・・】
こんにちは。
“教師の転職”コンサルタント、藤井秀一です。
前回は、あなたにも能力を活かせる業界・会社があることをお話ししました。
また、「就職できさえすればいい」という考えは、とてももったいないということも。
私は今までに、何人かの先生の転職を見てきました。
私立学校から公立学校へ、または私立学校から他の私立学校へというケースもありました。
こうした人々は教職から離れがたいのでしょうから、このブログには載せません。
私が心配しているのは、教職から企業に転職した人々です。
といっても、その中で、塾や予備校に転職した人のことが心配なのです。
思うに、そのうち何人かは、おそらく長くは勤められない気がしています。
なぜなら、転職を急ぐあまり、職業観と職務意識の切り替えができていなかったからです。
塾や予備校に転職する人々は、基本的に「教師」という仕事を嫌っているわけではありません。
学校勤務と同じように、子どもたちへの授業と対応を続けたい、ということでしょうから。
制約や付帯業務の多い学校と違い、授業だけを預かれば済む、と考えている人がいました。
学校では先生の保護は手厚いでしょうが、塾や予備校は「企業の倫理」で動く組織です。
企業目標としての成果を出せなければ居場所がなくなってしまう、と気付いていたかどうか・・・・。
「仕事がつらい」「続けられない」「出勤が怖い」「もうやめたい」という切迫感は理解できます。
モンスター・ペアレントや授業崩壊など、学校独特の問題に堪えがたい気持ちにも共感します。
旧い慣わし(因襲)や、能力とは無関係の上下関係(年功序列文化)が嫌い、というのも同感です。
でも、急ぐあまり企業文化をよく理解しないまま転職してしまうのは危険!です。
「今までと似たような仕事だから大丈夫」と考えてしまうと、思わぬ落とし穴にはまるかもしれません。
自分の外ではなく、内に転職の理由づけをしておけば、環境に振り回されずに済みますね。
将来的にどんなことを達成したいのか、時間をとって考えておくようにしたいものです。
外的な(自分以外の)理由だけで転職した場合、また外的な理由で仕事がイヤになるでしょう。
問題のない組織は絶対に存在するはずがなく、どこに行ってもそれなりにイヤな要素は発生します。
内的な(自分自身の)理由を持って転職しなければ、また環境変化の影響を受けるかもしれません。
自分自身の「人生プラン」と、しっかりリンクさせておくことが大切なのですね。
自分の中にあるパワーと優位性を引き出しておくことが、振り回されないための準備となります。
あわせて、転職先の企業の文化や風土もしっかりと調べておいてほしいと思います。
次回は、「自分自身」を軸としたキャリア・プランニングに触れていきましょう。
※私は“教師の転職”コンサルタントです。
元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。
(21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)
先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。
その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。
「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。
「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。
準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。
ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com