007【キャリアづくりはセルフ・プランニングで】
007【キャリアづくりはセルフ・プランニングで】
こんにちは。
“教師の転職”コンサルタント、藤井秀一です。
前回の記事では、外的な(自分以外の)要因でキャリアプランを作ることの危険性に触れました。
今日はもう少し深くまで、キャリアを構築していく際の考え方についてお話ししたいと思います。
最初にすべき行動は、「ジブンゴト」と「タニンゴト」を切り分けることです。
あなたの人生は自分自身のものであり、他の人がその行き先を左右する筋合いはありません。
しかし、多くの人が、自分のキャリア観よりも周囲の環境をもとに人生設計を考えてしまいます。
特に多いのが、転職先を選ぶ時、家族や友人たちの意見に左右されてしまうことです。
もちろん家族への責任を無視してはいけませんが、だからと言ってイヤな仕事に就くのは考え物。
友人たちもいろいろ助言してくると思いますが、ハッキリ言って、あなたの転職には無関係です。
また、転職経験もない人が知識人ぶって「やめておけ」という場面を、私も何回か目撃しました。
家族も含め、多くの他者(自分以外のすべての人)の反対発言や忠告は、「変化」への恐怖心です。
あなたとの関係性が変わってしまうこと、そして知らない物事への恐怖心から発言しているのです。
「参考にするな」とは言いませんが、ご自分のアイデンティティを失わない冷静さが必要です。
焦燥感と妥協、違う価値観への迎合で転職すると、すぐにまた仕事がつらくなってしまいますから。
文部科学省『高等学校キャリア教育の手引』では、キャリア構築の4つの基軸を解説しています。
≪人間関係形成・社会形成能力≫
他者の個性を理解する力、他者に働きかける力、コミュニケーション・スキル、チームワーク、リーダーシップなど
≪自己理解・自己管理能力≫
自己の役割の理解、前向きに考える力、自己の動機付けや忍耐力、ストレス・マネジメント、主体的な行動力など
≪課題対応能力≫
情報の理解・選択・処理、本質の理解、原因の追求、課題発見、計画立案、実行力、評価・改善など
≪キャリアプランニング能力≫
学ぶこと・働くことの意義や役割の理解、多様性の理解、将来設計、選択・行動と改善など
ここに書かれていることは、言い方は様々でも、あなたが今まで教室で語っていたことと同じです。
子どもたちに向けて、日常の会話の中で、この4つの基軸につながるお話をなさってきたでしょう?
教室では話せたことなのに、どなたも、ご自分のこととなると忘れがちな内容なのです。
今の段階で特に重視してほしいのは、次の2つの項目です。
≪自己理解・自己管理能力≫ と ≪キャリアプランニング能力≫
一番大切なのは、あなたの価値観や嗜好性ですから、まずは「ジブンゴト」として冷静な把握を。
次回は「タニンゴト」に振り回されないための注意点をお話ししたいと思います。
※私は“教師の転職”コンサルタントです。
元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。
(21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)
先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。
その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。
「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。
「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。
準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。
ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com