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013【転職?でも「授業が下手」は勘違い】

013【転職?でも「授業が下手」は勘違い】

 

こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

 

前回は、ストレスを「いなす」方法についてお話ししましたね。

自分の人生を楽しく生きる材料(趣味とか恋愛とか運動とか)を持っていただければ幸いです。

 

さて、ここ数カ月、同じような内容のご相談を続けて受けているので、今日の話題とします。

どのようなお話かというと、こんな第一声が共通している相談内容です。

 

「私、授業が下手なんです、どうしたらいいですか?」

 

ご相談くださる方々は、例外なくまじめで責任感が強く、生徒への愛情も強く感じられました。

ところがそうした性格だからこそ、「完成度の高い授業」をめざしているようでした。

ですから私は、その都度こう答えるようにしています。

 

「授業の完成度を高めようと考えるのは、もうやめてください」

 

一つには、その先生ご自身の、あやまった自己嫌悪や自己否定を恐れたからです。

しかし、実はもう一つ、大切な意識転換の要素が必要だと判断したからでもあります。

 

「授業は生徒と共に、対話の中で組み立てていくものですよ」

 

相談くださる先生の多くは、(自分が提供できる)「完璧な授業」をめざしてしまっていたのでした。

そのため、一方通行の映像教材のような授業になっているのです。

そうした先生方に気付いてほしいのは、「完成度を追い求めるほど完成度が低下する」という現実。

 

先生が一人で板書して、一人で話して、一人でまとめて終わってしまう。

そんな授業になりかかってはいないでしょうか?

生徒たちから見れば、「参加」というよりも、「出席」しているだけになってしまいますね。

 

授業は先生と生徒、双方のキモチが合致・シンクロして進行していくものです。

 

生徒の中から授業進行に必要な言葉を引き出し、その言葉を組み合わせて進行させてみてください。

初めは生徒も警戒するかもしれませんが、そのうち「自分も授業を作る一員」との意思に変わります。

 

私は生徒全体に向かってたくさん質問を投げ、彼らの言葉を使って授業を進めていました。

生徒のまちがいを修正するときも、いったん受け止めて(対話)、まちがいの理由を解説しました。

ここで「違います!」の一言で済ませてしまう先生は、生徒から距離をとられてしまいます

 

ちょっとした視点の転換ですが、授業がスムーズに進行できるようになりますよ。

生徒との対話でつくる授業・・・・ぜひ少しずつでも、チャレンジしてみてくださいね。

 

 

※私は教師の転職コンサルタントです。

 元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。

 (21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)

 

 先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。

 その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。

 「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。

 

 「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。

 準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。

 ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com