025【教師の転職考(1)「ジブンゴト」】
025【教師の転職考(1)「ジブンゴト」】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
ここ何年か、こんな先生を見かける機会が増えてきました。
「なんでも指示してください、言われたことはやりますから」
私はこの発言を聞くと、少々困ってしまいます。
人から言われないことは、一切やらないのかな?・・・・と。
一見すると従順で素直なようにも見えますが、この発言は「逃げ」の布石に見えるのです。
何かを見落としたときに、「指示・命令を受けていません」と答えるための言質取りなのでは?
実際に私は、若手教員から「お前が教えてくれなかったからだ!」と逆ギレされたことがあります。
彼と職員旅行の幹事をしたときに、我々が用意していた二次会に、彼の姿がありませんでした。
温泉から戻ってきた彼に注意したとたん、彼は大泣きしながら私に食って掛かってきたのです。
「お前が教えてくれなかったからだろう!(泣)」
一回りも年下の彼から怒鳴られた私は、その後、彼との積極的な関わりを断ちました。
大人の姿をした子供なのだと判断したため、その後、彼には何も教えず、注意もしなくなりました。
正確に言うと、こちらからは業務上どうしても必要なとき以外は関わらないようにしたのです。
いつでも王様でいたい人とは、関わり合っても何の価値も生まないことを知っているからです。
仕事は追われるものではなく、自分が追い求めるもの。
本業ではなく職員旅行の幹事でしたが、その分、彼の本音がそのまま表に出てきたのでしょう。
幹事の仕事の目的である「皆様にいかに楽しんでいただけるか」ということが見えていない・・・・。
自分で預かった仕事の意味を考える意識と姿勢がなかったということですね。
この、彼の主体性のなさは、他者との関わりの中で業務にも悪影響を与えていました。
社会人として最も基本的に求められるのが、この「主体性」という能力です。
自分の仕事の意味を理解し、自分でその達成の道筋を考え、自分なりの提案を生み出すこと。
「できる、できない」はその後のことで、できなければ上司や周囲に相談すればよいだけです。
少なくとも、自分で預かった仕事を「ジブンゴト」として認識できない人は問題視されます。
私の転職コンサルティングでは、まずこの点をご理解いただくことからスタートします。
(理解いただく必要のある方は、ほとんどいませんけどね)
スキル(手法)やナレッジ(専門知識)がたくさんあっても、この点が抜けていれば台無しですね。
「ジブンゴト」を「ジブンゴト」として責任を果たそうとする姿勢が、すべての能力の出発点なのです。
※私は教師の転職コンサルタントです。
元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。
(21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)
先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。
その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。
「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。
「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。
準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。
ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com