035【教師の転職考(11)あるべき姿-規律性】
035【教師の転職考(11)あるべき姿-規律性】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
「規律性」と聞くと、とても堅苦しい印象をお持ちになるかもしれませんね。
ですが、お話しするのは「当たり前の行動」ができるかどうかという大切なことです。
約束の時間を守ったり、決められたルールを守ったり、職場のドレスコードを守ったり・・・・。
また、仕事上で知り得た秘密の保持や、業務中に遊ばないことなどの「公私の区別」を言います。
学校では「けじめをつけなさい」という表現で、昔から教育されていることです。
この「規律性」の話をすると、「受け身の姿勢で守るべきもの」と解釈する人がたくさんいます。
「うるさいな」とか、「面倒くさいな」とか、いやいや受け取っている人が大半です。
しかし、その考え方はまちがっていると言わざるを得ません。
そもそも、規律を破って損をするのは誰なのかを考えてほしいところです。
もちろん規律性の低下している人は周囲から信頼を得られませんよね。
だから損をするのは自分だということです。
もし集団の秩序を乱す行動が繰り返されれば、当然ながらその職場にはいられなくなります。
自分自身の立場や生活を守るためにも、「規律性」を堅持することは大切なことです。
学校の言葉で言えば、「集団規範」が類似する項目として挙げられますね。
どの先生も、ふだんから子どもたちに対して教育しているはずの内容なのです。
「規律性」は、言い換えれば、「約束事を破らない」能力と言えます。
また、職業人として「あるべき姿を実践する」能力とも言えるかもしれません。
そして残念なことに、その能力の基盤がどこにあるかを理解していない人が多くいます。
私は「規律性」の基盤(原点とも言えますが)を「思いやり」だと解釈しています。
『論語』の一節を引きましょう。
「其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所 人に施す勿(なか)れ」
「恕」とは思いやりのことで、自分がイヤなことは他人にもしてはいけないという意味の文です。
約束やルールを破られたり、場所柄をわきまえない行動を見たりすると、誰でも不快になりますよね。
自分からそうした状況を作り出さないことが、大人の行動として求められているわけです。
その考え方を形にしたものに、「マナー」という概念もあります。
法律や規則で縛られていなくても、「誰かが不快な思いをしないかな?」と自分に問い続けること。
公明正大なものの考え方、人との愛情ある関わり方が大切ですね。
※私は教師の転職コンサルタントです。
元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。
(21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)
先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。
その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。
「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。
「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。
準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。
ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com