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038【成長しにくい職場】

038【成長しにくい職場】

 

こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

昨日は転職・キャリアアップに必要な12件の要素をおさらいしました。

 

ところで、せっかく自分自身がキャリアアップの努力をしていても、報われない組織も存在します。

組織自体に成長要素がない状況になっているケースを耳にすることがあるのです。

 

ここ数年、少子化による経営環境の厳しさから、企業的経営観を取り入れる学校が増えています。

しかしその実態を見ると、まだまだ「スタイル」だけマネている表面的なケースもあるようです。

企業的な経営思想をカタチだけ模倣しても、うまくは機能させられないもの。

それどころか、偏った経営活動になってしまう危険もあります。

 

さまざまな経営手法がありますが、外してはいけない一点はこれです。

 

従業員満足なくして顧客満足はあり得ない」

 

簡単に言えば、従業員に気持ちよく仕事をさせられない組織は、顧客満足も実現できないということ。

従業員のやる気を低下させてしまえば、当然、現場の顧客対応もレベルが低下するからです。

先生方が誇りを持てず、抑圧されて働いているとすれば、生徒への対応も熱意が低下します。

そうなれば学校全体の士気が下がってしまい、外部評価も一気に低下してしまうのです。

 

給与の低減、残業の増加、束縛の強化、過剰な経費節減、休日の削減などなど・・・・。

こうした勤労条件の悪化が長く続けば、その学校は経営危機の度合いが高くなると言えるでしょう。

もしあなたの勤務先がそうした状況にあるならば、永年勤続について考え直す必要があります。

 

もう一つ、気を付けておきたいことがあります。

仮に経営危機にならなかったとしても、顧客対応のレベルが低下すればクレームが増加します。

感情的なクレームには、論理的な説明(正論とも言う)は一切通用しません。

対応する先生の精神的な負担が増加し続け、健康に支障が出る可能性も考えられます。

 

上記のような現実を抱えてしまった組織は、すでに「病んだ経営状態」だと言えます。

まあ、ここまで極端な事例は少ないかもしれませんが、実例は存在しています。

こうなると、転職を視野に入れて準備しておかなければ、突然の事態に対処できなくなります。

特に、若手教員の離脱が相次いでいるようでしたら、組織は末期的状況にあると言えるでしょう。

 

こうした状況の中では、自分のキャリア能力を高められる可能性も、ほとんどなくなります。

組織全体が「今できること」だけで手一杯となり、成長要素がなくなってしまうからです。

それでは組織も人も成長できず、「将来」を失い続ける悪循環に縛られるしかありません。

 

キャリアアップは、受け身で待ち続けても手に入れることができないものです。

長期的スパンでキャリア構築できる職場かどうか、冷静に確かめておくことが大切ですね。

 

 

※私は教師の転職コンサルタントです。

 元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。

 (21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)

 

 先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。

 その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。

 「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。

 

 「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。

 準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。

 ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com