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061【転職チェック(11)学歴=能力提示?】

061【転職チェック(11)学歴=能力提示?】

 

こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

050記事の「転職意識~14のチェック」、いかがでしたか?

まだチェックしていない方は、今すぐこちらからどうぞ!。

 

本日は11.「学歴=能力提示?」です。

 

お伝えする前から「わかってます!」という声が聞こえてきそうですが・・・・。

学歴は能力そのものを表すわけではありませんよね。

 

かつて私の知り合いに、それはもう、超一流の国立大学を出た若い教員がいました。

日本人なら誰でも知っている、それはもう、超一流の大学です。

ところがこの人、教師としては絶対に大成しないタイプの人でした。

いや、「教師として」と言うより、「社会人として」と言った方が適切かもしれません。

 

彼は事あるごとに「〇〇大学では」とか、「ウチの教授は」とか、自慢ばかり言う人でした。

周囲の教員を見下しているのが丸見えで、生徒に対しては完全に「バカ」扱い・・・・。

当然、人望など集まるはずもなく、せっかくの学歴が周囲から嫌われる材料になっていました。

いつしかどの生徒からも馬鹿にされるようになり、いわば「裸の王様」のような状態に。

 

しかしご本人は、話を聞こうとしない生徒や教員を、ますます「バカ」扱いにするばかり。

独善的な発言・行動があだとなり、とうとう誰も本気で相手をしないようになりました。

私自身も、この人物については関わることを避けるようになりました。

 

ところがある日、彼の態度が突然変わって、私に「折り入ってご相談があるのですが」と・・・・。

どうやら年下の教員から厳しく言動を指摘され、ショックを受けていたようです。

私も最後の機会だと思い、改善してほしい要素と理由を説明し、2時間ほど話し合いました。

 

彼の最大の弱点は、職務能力の不足(未熟さ)を学歴でごまかそうとする、心の弱さでした。

尊大な態度で虚言を吐き、他者を見下すことでしかアイデンティティを守れない卑怯さでした。

学歴では専門性を表示できても、口でなく体を動かさなければ、職務能力として活かされません。

また、組織観を持たないことが、彼の将来を台無しにする危険さえはらんでいました。

 

能力は学歴には表れず、その学歴の裏付けとなる、知識と経験の「使い方」に表れます。

自分のためではなく、他者のため組織のために使えて、初めて能力と呼ばれるようになるのです。

学歴にすがる心の弱さを打ち捨て、利他の精神を持たない限り、学歴を真の意味では活かせません。

 

高学歴であることはすばらしい材料ですが、すがり方ではなく、使い方に意識を向けたいですね。

他者の成長を助け、不足を補い、協働により成果を高め、組織全体の将来性に寄与すること。

そうした行動の中でこそ、学歴の持つ真の価値が能力へと変換されていくものなのです。

今日のこの事例は、どんなヒントになるでしょうか。

 

 

※昨今、企業では「キャリア教育」の必要性が取り沙汰されています。

 先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。

 その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。

 「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。

 

 私は教師の転職コンサルタントです。

 元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。

 (21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)

 

 「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。

 準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。

 

 ※ご相談はまずメールでどうぞ:info@officemuteki.com

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