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128【問題のとらえ直し】

128【問題のとらえ直し】

 

こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

 

昨日に続き、今日も身近な話題を考えてみたいと思います。

過去のご相談の中に、意外な内容のものがありました。

 

「自分には何が問題かわからないんです」

 

クラス管理がうまくいかないと悩みながらも、自分では原因がわからないというケースでした。

 

この方は生徒たちとの人間関係が構築できないことを悩んでいらっしゃいました。

原因がわからないままクラス管理の手法をあれこれと変えてしまい、混乱していたのです。

年度の途中でクラス管理の手法を変えることは、管理の崩壊につながりやすい行動です。

 

そもそも最大の問題は、原因がわからないという事実そのものでした。

原因がわからなければ相談を受けた私としても、対処の方法を決められません。

まずは原因を突き止めることから始める必要がありました。

 

「問題」とは、『あるべき姿』と『望まない現状』とのギャップのことです。

そのギャップがどこから発生するのか、根本を突き止めなくてはなりません

一段階で処理できない場合、複数の段階が必要になる可能性もあります。

 

「問題の原因が発生したその原因」を正確に考えなければ、問題の根本は見えてきません。

また、派生的な問題(枝葉)から先に関わっていくことは、時間のムダ遣いとなります。

 

私はまず付箋紙を渡し、問題となっている現象をすべて書き出してもらいました。

そしてその一つ一つについて、マインドマップを作ってもらったのです。

付箋紙をA3用紙の中央に置き、「なぜか?なぜか?」と階層を深めていきました。

 

作業をすべて終えた時、共通して見えてきた原因はいわゆる「上から目線」でした。

クラスの生徒たちと相談することなく、すべてを命令の形で動かしていたのです。

結果的にどの生徒も当事者意識を持てなくなり、他人事のようにクラスを見ていました。

他にも複数の原因がわかりましたが、まずは「上から目線」の修正から始めました。

 

当然、一つの解決方法で処理できなければ、別の方法も必要になります。

しかし一度に多くの問題処理を抱えては、マネジメントが紆余曲折してしまいます。

初めに最深の原因を取り除き、枝葉と言える問題はその後に処理するのが適切です。

 

冷静に「問題の根源の的確な把握」「的確な対応策」を考えてから行動しましょう。

場当たり的に「こうすれば・・・・」と管理手法を変えてしまうのは、混乱の元になる行為です。

生徒たちに理由の提示ができない方針転換は、絶対に避けるようにしてください。

 

 

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