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129【感覚のズレ】

129【感覚のズレ】

 

こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

 

引き続き、今日も身近な話題を考えていきます。

次の文章のご感想を聞かせてください。

 

 ある日のこと、具合が悪くなって病院に行きました。

 医師A「原因がよくわからないので、〇〇科のB先生に診てもらってください」

 医師B「これは△△が原因だと思いますが、忙しいのでC先生を紹介します」

 医師C「いやいや、これは◇◇の分野でしょうから、私よりD先生ですね」

 医師D「もう大丈夫ですよ、原因を特定しましたからA先生の所へどうぞ」

 医師A「では入院後ですが、曜日ごとに違う医師が診察することになります」

 

はたしてあなたは、この病院に入院したいと思うでしょうか?

これは俗に言う「たらいまわし」に近い状態です。

私ならウンザリして、次の「たらいまわし」を想像してしまいます。

そして上の文章は、実際に私が経験したことを要約したものです。

 

患者の気持ちとしては、「一人の医師に続けて診てもらいたい」と思うものです。

担当医がコロコロ変わるようでは、病状の変化の経緯や自分の不安が伝わりません。

気持ちを共有してもらうことが、極めて困難な状態ですね。

これは「処遇」ではなく、システマチックに「処理」されているとしか思えません。

 

似たようなケースは他にも考えられます。

美容院に行くごとに担当者が替わってしまうとしたら?

クルマの定期検査のたびに営業マンや作業員が替わってしまうとしたら?

あなたはきっと、訪問するたびに不安を感じてしまうはずです。

 

学校ではどうでしょうか。

もしこの病院のような状態が当たり前になっているとしたら?

保護者や生徒は不安を抱えてしまうことになります。

 

スペシャリスト(専門分野のプロ)になりたがる先生が多いことと思います。

しかしまず、教師はゼネラリスト(総合技術者)をめざすべきです。

浅く広くでもよいので、最初にゼネラリストとして学校業務全体を把握してください。

その上にスペシャリストとしての技術(専門性)を積み上げていくのです。

 

この順序が逆になると、能力の成長に余分な時間がかかってしまいます。

なぜなら、当事者になるまで特定の分野に関する学習の機会が得られないからです。

保護者・生徒は基本的に担任(一人の教師)によるワンストップ対応を望みます。

この感覚のズレが、結果的にクレームへと発展していく原因にもなりやすいのです。

 

 

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