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127【授業が下手なんです】

127【授業が下手なんです】

 

こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

 

今日は身近な話題をやや厳しめに考えてみたいと思います。

今までで一番多い相談内容といえば、やはりこのご質問です。

 

「授業が下手なんですけど、どうすればいいんでしょうか?」

 

どうやら思い通りの授業進行ができなくなり、困惑しているようです。

しかし、はじめに明確にしておきたいのは、授業が下手な人はいないということです。

 

「授業はプレゼンテーションだ!」との浅い考えを持っている人は危険です。

たいていの場合、プレゼンテーションを手法や技法の集大成と考えてしまいがちです。

そこを勘違いしているから、子どもたちとシンクロする場面を作り出せないだけです。

 

そうした方々は、懸命にロジック構築や板書の工夫ばかりに固執します。

しかし肝心の受け手側、つまり子どもたちの気持ちや理解能力には配慮しません。

教卓と子どもたちとの間が分断されれば、当然、求められる授業ではなくなります。

いわば趣味の集大成となり、悪くすると自己顕示欲と誤解されてしまう危険さえ生まれます。

 

そもそもプレゼンテーションの神髄はコミュニケーションにあり、場の共有にあります。

立派なアニメーションや煌びやかな図表が効果を発揮しているわけではありません。

それらは理解促進のツール(道具)でしかないのです。

受講者の理解度を高めるのは、「裏付け」と「理由付け」、そして「事例」です。

プレゼンテーションソフトの技巧に溺れた営業マンのような授業をしてはいけません。

 

授業がうまく行かない理由の大半は、主導権を子どもたちに持たせていないから。

子どもたちが自分自身で理解していくプロセス(動線)を提供していないからなのです。

板書と解説だけの、一方通行型の授業になってしまってはいませんか?

それならどの先生でも、いや、ビデオ授業でも構わないことになってしまいます。

 

専門性や技法を高めていけば授業がうまくなる」との誤解を今すぐ捨てるべきです。

子どもたちの言葉を引き出し、その言葉を使って授業を進行させればよいのです。

もう一度言いますが、授業が下手な先生はいません。

単純に、コミュニケーションが成立していないから、子どもたちがそっぽを向くのです。

 

「教える」のではなく、「引き出す」ことに意識を向けてみてください。

自分ではなく、子どもたちを主語として授業を組み立てる工夫をしてください。

そうすれば、子どもたちは主体的に自分の言葉で理解していこうと努めます。

教師の役目は解法を叩きこむことではなく、その解法に近づける動線の提供です。

 

子どもたちが受け身にならざるを得ない授業になってはいないでしょうか。

主導権を子どもたちに預け、彼らの言葉で授業が進行し、彼らの中から答えが出てくる。

そのスタイルを確立しなければ、熱意が空回りしたまま時間が過ぎていくことでしょう。

これはとても、もったいないことですね。

 

 

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