156【生徒が動いてくれない時は(後編)】
156【生徒が動いてくれない時は(後編)】
こんにちは、教師の転職コンサルタント藤井秀一です。
今日は昨日のお話の続きです。
もう一つ、よく落としがちなのが、実際の行動に関する条件です。
「〇〇と〇〇は絶対にしないように」というご指導が多いことと思います。
しかし、「〇〇すると成功しやすいよ」と指導する先生は少ないですね。
この「プラスα思考」を提供できると、飛躍的に成功の確率が高まります。
意識していないと落としがちになりますので、気を付けたいものです。
立場を変えて考えてみるとわかりやすいのではないでしょうか。
たとえば、経験のない種目の部活動で顧問を引き受けざるを得なくなった。
たとえば、未体験の活動に学年ぐるみで取り組むことになった。
たとえば、受験クラスの授業に関わり続けた先生が、就職クラスを受け持った。
やはり最初はどう動いてよいかがわからないものではないでしょうか。
先生にとっては「当たり前」の領域でも、生徒には未知の世界。
同性にとっては「当たり前」の行動でも、異性には想像できない世界。
経験者には怖くないことでも、未経験者には恐怖心が芽生える課題。
こうした時には、その内容を知っている人に話を聞くのが一番安心できます。
マニュアルやストーリーが存在すれば、イメージも湧きやすくなるものです。
大人の社会と同じく、現代は子どもたちもマニュアル思考が定着しています。
本来はマニュアルの間違いや矛盾を見つけ出せる思考力がほしいところです。
しかしまず動き出してもらわないことには先へ進めないことも、事実ですね。
人間でも機械でも仕組みでも、はじめの一歩が一番パワーを必要とします。
「1⇒2」は簡単でも、「0⇒1」は極めて困難な取り組みとなるのです。
「+1」の実績と、「いまだ0」であることとの差は大きなものなのです。
これは行動する本人だけに限らず、サポーターである教師にも言えること。
生徒を新たな行動に導く時、先生にも普段の数倍のパワーが要求されます。
周知の事実ですが、なかなかその準備の余力を得られない先生が多いですね。
そんな時には「どうすれば生徒本人が動きやすいか?」と考えましょう。
「動いても大丈夫」との確信が持てれば、好奇心を持って自発的に動きます。
さらに言えば、行動の結果もたらされるメリットを具体的に提示したいですね。
「その行動によって、〇〇という結果が得られるよ」と説明するのです。
「~しなさい」と命令しても、成果を想像できなければ、やる気は出ません。
また大きな目標となる場合、分割して「小さな達成」から実感させましょう。
※誰にも知られず、自分一人でキャリア開発できるワークを公開しています。
【私がこのブログを書き続ける理由】
つらさを感じている先生方に、「自分らしく生きる場」を発見していただくため。
「自分として生きる場」を作り上げていただくことを目的としています。
21年の教職経験×キャリアカウンセラーとして、先生方のお悩みに寄り添います。
私は休職・復職・転職・起業のすべてを経験している元教師です。
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