142【教師を取り巻く問題(6)】
142【教師を取り巻く問題(6)】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
一度教師になるとキャリア転換できない背景が教育界にはあります。
「教師は死ぬまで教師」という重圧が、先生方を押さえつけています。
諸事情による転退職を、この業界はそもそも想定できていないのです。
「教育界=世界」というドメスティックな発想が今でも残っています。
転退職の事例が発生しても「想定外」として、何のサポートもありません。
失業手当・年金等に関する説明書を渡され、「あとはご自分で」で終わりです。
誰もが「事情が解決したらまた教師に復職するのが当たり前」と考えています。
ですからキャリア転換に関するシステムも能力開発の概念さえも存在しません。
これは転退職せざるを得ない先生にとって、救いがない状況です。
家族の介護・看護や本人の疾病など、誰でもその可能性があるのに、です。
仕事の悩みがもとで休職する先生は、毎年5,000人(発表値)を数えます。
不本意な事情で退職する先生も、数えきれないほどいらっしゃいます。
そうした先生方は、未来に向けたキャリア開発をどうすればよいのでしょうか。
政府も行政も、表面的な「復職プログラム」で対応を終わらせてはいけません。
「教育を誤れば国が亡ぶ」とは、世界共通の統治認識です。
教育のパワーの低下は国家国民・地域市民の活力と能力の低下を招くのです。
私には、学校改革を推進しようとして職員室で干された苦しい経験があります。
自宅で「老老介護」を目の当たりにして、急遽退職した経緯もあります。
退職を考えた時、何一つキャリア開発できていない現実に気付きました。
学校にはキャリア開発・能力開発の仕組みが存在しなかったという現実です。
キャリアカウンセラーとなった今、教職時代を振り返ると後悔が浮かびます。
生徒へのキャリア教育の経験も、自分に適用する方法はわかりませんでした。
学校改革を推進した経験は転職に有利なはずですが、表現しきれませんでした。
私と同様に突然の退職を余儀なくされる方々も、決して少なくないはずです。
仕事が理由の自殺教員は年約30名、精神疾患による休職は年約5,000名。
予備軍と言われる人を含めると、数万人に緊急対応が必要な危機的状況です。
しかもその多くは、ご本人がまだその必要性に気付いていない状態です。
転職活動で苦しんだ私は、自分と同じ苦労を誰にもしてほしくありません。
私は21年の教職経験を持つキャリアカウンセラーです。
先生方の救出を、できる範囲からでも進める義務があると考えています。
※誰にも知られず、自分一人でキャリアチェックできるワークを公開しています。
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【私がこのブログを書き続ける理由】
教職に生きづらさを感じている先生方に、「自分らしく生きる場」を発見していただくため。
「自分として生きる場」を作り上げていただくことを目的としています。
21年の教職経験×キャリアカウンセラーとして、先生方のお悩みに寄り添います。
私は休職・復職・転職・起業のすべてを経験している元教師です。
仕事の悩み、休職・復職・転職にかかわる悩みの解決をお手伝いいたします。
【私がお手伝いできること】
〇仕事上の悩み・困りごと ⇒ 21年の教職歴/学校を改革した経験から助言
〇生徒指導・クラス管理の悩み ⇒ 生徒との関係改善や仕組みの改良のご提案
〇復職へのキャリア観の再構築 ⇒ 能力発見・確認のワークで「得意技」開発
〇転職時の意識転換と準備全般 ⇒ キャリアカウンセリングと就活支援
〇定年後の再就職に関する不安 ⇒ キャリアカウンセリングと就活支援
※ホームページはこちらです
キャリア再構築の出口は4つあります。
1.現職を継続すること
2.他校に転任すること
3.企業に転職すること
4.起業して自営業になること
詳しくはホームページで・・・・http://t-career.jimdo.com/