149【プロの教師の責任】
149【プロの教師の責任】
こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。
「プロ」としての意識とは、一体どんなものなのでしょう。
私が言うのは授業のうまさとか、生徒の扱い方のうまさではありません。
ましてや残業時間が長いといった意味でもありません。
地道な努力をしている、仕事の完成度が高い、創意工夫に集中する。
そういった人が「プロ」であるならば、先生は誰でも「プロ」です。
しかし、これもまた私の意図する「プロ」とは違います。
私が意図する「プロ」は、教壇で死ぬ覚悟のある先生です。
いざという時には子供たちのために腹を切る覚悟のある先生です。
言い換えれば「自分が責任を持つ」と生徒に言い切れる先生です。
授業や生徒との関係づくり、創意工夫などはあくまで義務の範囲です。
人によってレベルの差こそあれ、めざす目標ではなく前提条件です。
苦手な仕事から逃げてしまったり、危機的な状況に背を向けてしまったり・・・・。
そうした先生は、「現場のプロ」として違和感があるでしょう?
だれにでも、教師生命をかけた判断を迫られる場面が必ずやってきます。
その時に逃げてしまうか、責任をかぶってでも正しさを守れるかどうかです。
大災害や大事件に学校が巻き込まれた時はどうでしょう。
あなたが責任者だったら、刻一刻と変わる状況を把握する必要があります。
次々と判断していく作業を繰り返さなければなりません。
何十人、何百人という子供たちの生命と人生を背負っての判断。
その重みには、言葉では表現し尽くせない恐怖を感じるものです。
現場の監督者的な立場にあれば、責任を背負っての判断になるのです。
しかも、必ずしも上司に相談できる時間的余裕は保証されません。
「今できることを精一杯頑張る」のも悪くはありません。
しかし、「今できること」なのに精一杯頑張らなければできないのは困ります。
そういう考え方は、やり始める前から逃げ道を作っているようなものです。
組織は人の集合体であり、生き物なのです。
型にはまった考え方だけでは対処できない場面が必ず発生します。
いざという時にどう判断するのか、時には考えておくべきだと思うのです。
プロの教師として、あなたのお考えはいかがでしょうか。
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