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148【生徒が離れていく先生の共通点】

148【生徒が離れていく先生の共通点】

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こんにちは、教師の転職コンサルタント、藤井秀一です。

 

ごめんなさい、今日はやや長めの文章です。

生徒が離れていってしまう先生の共通点を考えてみたいと思います。

 

1.「なぜ、できないの(わからないの)?」と発言したことがある

 

 教師にとって、この言葉は禁句と思ってください。

 生徒がなぜできないのか? なぜわからないのか?

 相手が理解・納得できないのは、教え方に問題があるからなのです。

 今日はその内容を考察します。

 

2.教える内容に「着地点」がない

 

 人に何かを教える時には、着地点を示さなければなりません。

 どんな状態や知識を入手してもらうのか、明確に示すのです。

 

 授業の始めに「今日は〇〇を△△できるようにします」と宣言。

 方向性が明確になり、コミュニケーションの脱線が劇的に削減されます。

 同じ方向を向かないまま話を始めても、理解が深まるはずがありません。

 

 また、説明が知識の羅列になると、相手は目的意識を持てません。

 なぜその知識が必要なのか、何ができるようになるのかを示しましょう。

 

3.引き出すことより押し付けることに夢中

 

 時々、自分の知識の多さを誇示したがる先生がいます。

 「どうだ、すごいだろう」といった姿勢は、鼻につくので嫌われます。

 こういう人は気持ちそのものが生徒の上位に立ってしまっているわけです。

 生徒の不安を共有する意識を持ち、段階的に引き上げる努力が必要です。

 知識の押し売りではなく、生徒の知識を素材として授業を展開しましょう。

 

4.論理だけで納得させようとする

 

 「わからないことがわからない」ままでは、共感が生まれません。

 人間は感情によって物事を判断し、後から理論づけをして納得します。

 生徒の感情(不安)をよく理解し、プラス思考に変換させていきましょう。

 はじめから論理だけを押し付けると、同じ土俵に立ってもらえません。

 企業研修でさえアイスブレイクが必要な理由をよく考えてみてください。

 

5.理解させるための「足掛かり」がない

 

 崖登りにハーケンが必要なように、高みに上るには足掛かりが必要です。

 それはキーワードかもしれませんし、ワンセットの概念の時もあります。

 高い崖では一気に登らず、途中の平地で何回も仕切り直しますよね。

 一気に登ろうとすると当たってしまう岩が増え、ザイルが切れるからです。

 知識の高度差がある時には、いくつかの段階に分けて説明を進めましょう。

 

6.パフォーマンスだけで引き込もうとする

 

 予備校の特講や自己啓発セミナーなどで見られるのがこのパターンです。

 勢いと掛け声で群衆をノリノリにし、意欲を引き出した気になっているだけ。

 一時的なやる気や前向きに取り組む姿勢は引き出せるかもしれません。

 しかしこの手法は依存性を高め、自主的な学習意欲は引き出せません。

 

7.相手の不安・不満の本質が見えていない

 

 不安や不満の本質は、「理解できない」ことにあるわけではありません。

 理解できないことによって、未体験の不利益を被ることに対する恐れです。

 共感力が不足している指導者は、こうした生徒の恐れを共有できません。

 そのため、理解できない生徒に対して的外れなイライラをぶつけます

 これを繰り返すと、お互いに不信感や嫌悪感が高まっていきます。

 

8.教え方に一貫性やきまりごとがない

 

 若い先生にありがちな、なかなか改善できない象徴的な事例です。

 教え方にその人なりの「型」がなければ、その都度、相手は混乱するばかり。

 これは、理解するための道筋と方法が毎回変わることによる混乱です。

 また、きまりごとを定めずに教え始めてしまうと、向上心が定着しません。

 「話すたびに雰囲気や方針が違う」と言われたら、特に注意してください。

 

9.反省が次の行動に活かされていない

 

 自分のスタイルに固執しがちな、ある程度の経験者に多いパターンです。

 過去の成功事例に囚われてしまい、生徒たちの変化が見えなくなっています。

 自分が変わるべき場面でも、「過去の成功」で自分を納得させてしまいます。

 これはいわば成長を自ら拒否しているようなものですので、極めて危険です。

 「まずかった」と思ったその瞬間に、自分をバージョンアップさせましょう。

 

10.独り立ちさせることを考えていない

 

 そもそも「なぜ教えるのか」という、目的の考え違いをしているケース。

 「自力での解決能力を育てないコンサルタント」のような教え方です。

 手法だけ渡して理由を説明しなければ、同じ課題以外には対応できません

 

 独り立ちできない教え方は、「教えた」と表現できる教え方とは言えません。

 相手が独り立ちできないならば、教える側は恥じなければなりません

 なぜなら、「あの人は教え方が下手だ」との誹りを受けるからです。

 「あの人に教わっても成長できないよ」と言われてからでは遅いのです。

 

・・・・いかがでしょうか。

生徒との間に距離ができてしまうのには、それ相当の理由があるのです。

この記事から何かをつかんだ人は、今日から劇的な改善に向かうはずです。

口うるさいことを言いましたが、きっとお仕事が楽になると確信します。

 

 

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