167【働く意味のとらえ方】
167【働く意味のとらえ方】
こんにちは、教師の転職コンサルタント藤井秀一です。
「先生、何も浮かんでこないから書けません!」
つい先日、ある学生さんが私に近寄り、開口一番に発した言葉です。
就職試験を受けるため、履歴書を作成しようとしていた女の子。
目的が書類作成そのものになり、なぜ受験するのかを考えていませんでした。
しかし彼女は、その翌日にはすばらしい内容の履歴書を完成させました。
最大の要因はその素直さにありました。
私の指導をまっすぐ受け取り、前向きにワーク(A4版1枚)にチャレンジ。
そのワークは自分の価値観を掘り下げるための、とてもシンプルなものです。
彼女に理解してもらいたかったのは「なぜ働くのか」というベーシックなこと。
そして入社試験そのものではなく、マッチングに目を向けてもらうことでした。
販売職を希望していたので、自身が受けたサービスの価値を考えさせました。
過去の成功体験を収集することで、「なりたい自分」のイメージも作りました。
一言で働くと言っても、人により、場面により、その意味合いは変わります。
・「生活資金を得るため」ととらえている人もいることでしょう。
・「社会に貢献したいから」と考えている人も少なくありません。
・「自分の生きがいを得るため」と答える人にも出会います。
多くの人が働くという「行為」だけを優先してキャリアを考えてしまいます。
卒業したら働くのが当たり前だから、との空気に流されてしまいがちですね。
しかし最も重要なのは、社会的な役割や自己実現の方法を正しく知ること。
就職を決めること(内定をゲットすること)が目的ではないのです。
こうした話をすると、むしろ大人たちの方が迷いや困惑の色を露わにします。
そのたびに私は「大人の方が誤った自己不信が強い」と感じてしまいます。
誰もが潜在的な能力を持っており、それを活かす権利も持っているのに・・・・。
もっと素直に、自分ならではのよさを感じてほしいと思うのです。
働くことに意味を見つけて、活力に置き換えられるのはどんな場面でしょうか。
シンプルな表現を使うならば、「誰かに喜んでもらえた」時ではありませんか?
働くことの意味付けについて、他の人から強制される筋合いはありません。
ご自分で、ご自分のために考えればよいので、「成功体験」を集めましょう。
他の誰かに喜ばれたのはどんな時だったか、そのパターンを整理しましょう。
喜ばれた成功体験の中に、あなたならではの仕事の意味が隠れているのです。
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