192【報われない組織で】
192【報われない組織で】
こんにちは、教師の転職コンサルタント藤井秀一です。
まだ風邪が治らず、やや朦朧としております(笑)。
今回の風邪はお腹に来ているため、大好きな泡盛も先週末からお預けです。
さて昨日は、職員室の連帯感のなさが負担になっていないかをお聞きしました。
本日はお勤めの学校の組織的トラブル源についてチェックしたいと思います。
学校という組織の最大の特徴は、内向きな視点そのものと言えますね。
「校内しか見ていない」という意味ではありません。
自分の部署、あるいは自分自身しか見えていない先生が多いのではないか?
常々、そのように心配しております。
「学年のためのクラス、学校のための学年」との意識は共有されていますか?
所属部署の一段上が意識されている職員室でしょうか。
学校全体としての目標達成が意識されないと、業務に偏りや不公平が出ます。
たいていは真面目で有能な先生がさまざまな業務を抱え込むことになります。
私は、あなたがその一人になっていないかと危惧しています。
どの先生方もステークホルダーを意識して働いていらっしゃいますか?
ステークホルダーの詳しい解説は、こちらに譲ることとしましょう。
一般的に「利害関係者」と訳される単語ですが、学校では深い意味を持ちます。
ご同僚や生徒・保護者はもちろんのこと、近隣住民や業者さんも含まれます。
学校のクチコミをどのようにとらえているか、という用心に発展する話です。
生徒募集に失敗すれば、職場の将来が危なくなるわけですから・・・・。
そしてもう一つ、職場の文化で気を付けて見ておいてほしいこと。
「部分最適」が横行していないか、ということです。
ご存じの通り「部分最適」の集合は、決して「全体最適」とはなりません。
特定の教員・特定の教科・特定の部署が無用の権限を持ってはいませんか?
そんなわがまま教員(たち)を放置していると、いずれ学事は破綻します。
その巻き添えを食わされたのでは、たまったものではありません。
私学の経営破綻の多くは、蓄積された「内部崩壊」によるものです。
定年まで安全に勤め続けられる職場かどうか、第三者の診断を受けてみては?
まずは経営状況をきちんと職員室に説明してほしいですよね。
Mail:info@officemuteki.com