195【急いては事をし損ずる】
195【急いては事をし損ずる】
こんにちは、教師の転職コンサルタント藤井秀一です。
いまお勤めの学校がつらい、ということで転職を急ぎたくなることがあります。
特に年度末の動きが見え始める12月は、そうした時期の一つと言えますね。
生徒募集や新年度のカリキュラム準備、役職変更の打診などなど。
この時期に気を付けたいのは、焦るあまり不本意な転職を決めてしまうこと。
今の職場から離れたい気持ちだけを優先すると、失敗する可能性もあります。
一番怖いのは、「同じパターンにハマる」ことです。
急いで転職した先でも、今と同じ悩みにぶつかることがないとは言えません。
この危険を避けるためには、事前のリサーチが重要になってきます。
自分が嫌だと感じる「同じ要素」がないかどうか、できる限り調べましょう。
面接でも確認するなど、失敗につながらないよう工夫したいものです。
その可能性がある組織に転職するならば、自分を変えなければなりません。
しかし短期間で自分自身を変えられるなら、そこまでは悩み込まないはず。
やはり現実的とは言えません。
事例の多いパターンも、いくつかご存じのことと思います。
・接客の必要がある業務につらさを感じる
・営業の必要がある業務につらさを感じる
・指示をもらわずに行動をとるのがこわい
・コストの管理の方法がわからず不安だ
・単純な事務作業を継続するのは精神的につらい
・人と関わらない仕事にはやりがいを感じない
仕事へのつらさは多くの場合、「業種」から来るものではありません。
上に示したような、具体的な業務活動の内容が影響していることが大半です。
あわてて結論を出さないでください。
転職だけが解決の手段ではありませんし、万能薬でもありません。
つらさの原因は、本当はどこにあるのでしょうか?
自分の持ち物(スキルを含む)では解決に向かえないのでしょうか?
何か新しい道具で解決することは可能でしょうか?
私はふだん、こうした忘れがちな視点からもアドバイスの内容を考えています。