172【大いなる後悔(4)】
172【大いなる後悔(4)】
こんにちは、教師の転職コンサルタント藤井秀一です。
「後悔」シリーズはこのあたりで打ち止めにしようと思います(笑)。
起業した私は、先生方の悩み相談や業務改善セミナーの提供を始めました。
大きな会社から教材DVDの講師を3回も依頼されました。
人気のセミナー会社では約1年間、司会やスタッフも務めました。
大学や高等学校、ウェブでの研修、講演、進路ガイダンスも提供してきました。
そして昨年、ある会社に属して埼玉県教育委員会の公共事業にも参画しました。
こうした活動を続けるうち、私は今まで気にしていなかったことに気付きます。
自分の勤務校では事例がなかったため、知らないまま過ごしてきたのです。
それは、先生方の自殺と精神疾患による休職人数の多さです。
日本では年間70人ほどの先生が仕事に絡んで自殺しています。
また、精神疾患で半年間以上の休職をする先生が5,000人以上もいます。
多くの先生方と関わる中で、こうしたお話を耳にする機会が急に増えたのです。
しかもこの数値は公立学校だけのもので、公表値でしかありません。
「現実には、一体どれほど多くの先生が自殺や休職をしているんだろう?」
私のように転職や起業をすれば、そうならなかった先生も多いはずです。
あの時の社長さんの誘いを受けていれば、救えた先生もいたに違いない・・・・。
そう考え始めた私は、またしても強い後悔を感じることとなりました。
そんな背景もあって、私はキャリアカウンセラーの資格を取得したのです。
資格の取得は過酷な作業の連続でしたが、強い義務感のもとで取り組みました。
「あの時もし、自分がキャリアカウンセラーと出会っていたら・・・・」
社長さんからの誘いを断らずに、転職していたに違いありません。
あるいは退職後の再就職で、惨めな思いをせずに済んだろうとも思います。
「待っていても何一つ変わらない」現実に、もっと早く気付いたはずなのです。
今年の春、仲間たちと共にNPO親心支援協会を設立、副理事長となりました。
教育をとりまく諸問題に、一致団結して取り組み続けています。
唯一の元教師である私は、特に先生方の救済を主目的として活動しています。
悩んでいる先生が身近にいらしたら、ぜひ私をご紹介ください。
私と同じような苦しみを他の先生が経験しなくても済むように。
全身全霊を賭して、苦しんでいる先生方を私はサポートしていく覚悟です。
(リクルート「アントレ」掲載)
HP・・・・http://t-career.jimdo.com/
Mail・・・・info@officemuteki.com