004【自己紹介2-生徒への就職指導は、自分の転職の参考にならない】
004【自己紹介2-生徒への就職指導は、自分の転職の参考にならない】
こんにちは。
“教師の転職”コンサルタント、藤井秀一です。
前回は、私がハローワークや転職エージェントに絶望して起業を選んだ理由をお話ししましたね。
今日は起業後に気が付いた、大人のキャリア形成に関する現実的なお話をしたいと思います。
そもそも転職活動は半年間ほど続けましたが、まったく思うようにはいきませんでした。
半年間にわたって100件を超える企業への書類提出を続けましたが、面接できたのは2社だけ。
しかも2社ともに面接はわずか2~3分で終了し、「この書類ではわからない」と言われました。
そして、なぜうまく行かなかったのか、その理由は起業した後で知ることとなりました。
オフィスを構えた私は、数多くの企業人、それも経営者とのお付き合いが増えました。
彼らとの会話の中から、私は自分の転職活動について、一つの事実に気付くこととなりました。
教師として生徒たちに続けていた就職指導は、大人の転職活動とはまったくの別物だということです。
教師もそうですが、ハローワークの職員も転職エージェントも、書類の記入法と面接指導が中心。
企業経営者の持っている、本音に近い欲求まで理解できている指導員は、本当はごくわずかなのでは?
学校で言えば、「就職指導はできるがキャリア教育はできない」ようなものだと思ったのです。
生徒たちへの就職指導にもたくさん関わってきましたが、書式と手続きに詳しくなっただけでした。
ハローワークや転職エージェントにも、私は同じ限界があるのではないかと考えたのです。
実際に企業経営者との関係が増えていくにつれ、その思いが確信に変わっていきました。
ハローワーク指導員も転職エージェントも「(元)勤め人」である以上、経営者の感覚とは違うのだと。
教職の業務経験を読んでも、企業の経営者が求める内容に書き換える指導ができない・・・・。
その理由が、自分が経営者となって初めて見えてきたのです。
また、企業を経営する友人がたくさんできたことで、そのことを確信的に理解できたのです。
書類の記入法と手続きの仕方を知っているだけでは、「キャリア形成」にはつながらないのだと。
そうして大人のキャリア形成に関する知見を得た私は、翌年、企業の中に入ることとなりました。
埼玉県教育委員会の公共事業を受託した企業に就職して、教育支援コーディネーターを務めました。
県立高校でのキャリア教育支援、企業と高校の合同シンポジウムの開催などに従事したのです。
その中で見えてきたのは、教育現場と実業界との、「就労」に関する意識の大きな隔たりでした。
特に重要なのは、新卒学生や高校生を採用するのと、大人を中途採用するのでは、理由が違うこと。
就職の手法の指導がいくらできても、その知識は自分が転職するときの助けにはならないという現実。
大人には大人の理由付け、正しい転職の準備と書類の作成法、そして行動法が必要だということです。
次回は、多くの選択肢を得た、さらなる私の転身についてお話しすることといたします。
どうぞお楽しみに。
※私は“教師の転職”コンサルタントです。
元教師の自分にしかサポートできない、先生方の転職支援を展開しています。
(21年間の教職経験と、キャリアカウンセラーの認定資格を持っています)
先生方の学識や経験、そして何より「教える」技術は、企業にとっても重要な能力なのです。
その能力を実業界で活かせれば、この国の経済や産業の発展にも大きなパワーとなります。
「あなたの能力をこの国の将来のために活かしてほしい」と私は願っています。
「転職できればいい」ということではなく、自分の能力を活かせる天職・適職を手に入れましょう。
準備から実際の行動方法まで、私がその流れをサポートいたします。
ご相談はまずメールでどうぞ(初回相談無料):info@officemuteki.com